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■ 世界とつながるハプスブルク帝国

¥4,070 税込
商品コード: 978-4-7791-2265-1
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(ヨミ: セカイトツナガルハプスブルクテイコク)
海軍・科学・植民地主義の連動

大井 知範/著

〈発売日:2016/10/14〉
 A5判・上製、311ページ
(サイズ:215×155×24mm)
 定価 3,700+税

内容紹介/目次

ハプスブルク帝国のイメージを刷新する労作!

「ハプスブルク帝国に海軍はあったのか?
海外に植民地を持っていたのか?」
素朴な疑問を持つ人は多い。

 近代のハプスブルク帝国から受けるイメージは、
内陸部に広大な領土を有し、多様な民族を統治する
「大陸帝国」の姿である。
そこには「植民地主義」や「海軍」といった言葉は
そぐわないように見える。

 だが、ハプスブルク帝国は、
世界を目指したヨーロッパという
一団に属する大国であった。
帝国主義という時代精神のなかで
ハプスブルク帝国もその例外ではなかった。
実際、ハプスブルク帝国は海外世界へアクセスする
ための海軍と科学を自前で有し、世界へ、
とくにインド洋から太平洋島嶼へは
学術調査という特異な“進出”を展開していた。

 この帝国が海の外の世界とつながっていた実相を
解明することで、従来の歴史学に見られる
西の「海洋帝国」と東の「大陸帝国」という
固定観念を打ち破る。

序 章

第1章 世界遠征の開始  
  第1節 海軍の建設と世界遠征
  第2節 オーストリアとプロイセンの世界遠征
  第3節 世論の反響とドイツ統一問題

第2章 植民地獲得政策
──世界遠征から拠点植民地構想へ
  第1節 ノヴァラ号遠征と植民地獲得計画
  第2節 ヴュラーシュトルフの東アジア進出構想

第3章 言説とイデオロギー
──ノヴァラ号遠征と「植民地なき植民地主義」
  第1節 ハプスブルク帝国の「植民地主義」?
  第2節 ニコバル諸島滞在と遠征記の言説
  第3節 言説の連鎖と植民地プロパガンダ
  第4節 太平洋島嶼をめぐる植民地主義言説
  第5節 マオリから見た「植民地なき植民地主義」

第4章 科学──ノヴァラ号遠征と西洋科学
  第1節 オーストリア科学界の変容と海外遠征
  第2節 西洋科学のなかのオーストリア
  第3節 西洋科学と「植民地なき植民地主義」
  第4節 人類学調査と人種イデオロギーの大衆化

第5章 アジア太平洋
──ノヴァラ号遠征以後の海外世界とのつながり
  第1節 太平洋のオーストリア人科学者
  第2節 太平洋のハプスブルク帝国海軍
  第3節 東アジア世界とのつながり

第6章 海軍の展開
── 20 世紀初頭の東アジア常駐海軍
  第1節 東アジア・ステーション体制
  第2節 保護任務の限界と打開策
  第3節 儀礼と「ショー・ザ・フェイス」
  第4節 「ショー・ザ・バンド」

終 章

著訳者プロフィール

大井 知範/著
(オオイ トモノリ)
おおいとものり
明治大学、鳥取大学非常勤講師。1977 年生まれ。
明治大学学院博士後期課程修了、明治大学政治経済学部助教、
ベルリン自由大学客員研究員を経て現職。博士(政治学)。
共著『ドイツ史と戦争
──「軍事史」と「戦争史」』彩流社(2011 年)。論文多数。

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